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一人ひとりも文化を持っているし、各家庭の文化もありますし、国ごとの文化もありますし、あるいは宗教ごとの文化、あるいは民族ごとの文化。
いろんな文化がございます。
以前、国際化といいますと、すぐに人・物・金、こういうものが国境を越えて移動する。
これが国際化だという、確かにそういう時代もありました。
しかしバブルもはじけましたけれども、情報化社会になって参りました。
そうなりますと、じっとしていてもグローバル化・国際化という問題が起こってきます。
何も国境を越えることだけが国際化じゃない。
例えば、今まで外国の人は、生の魚は食べない。
お寿司というのは日本の文化である。
あるいはものを食べるときは、噛んで食べるので、畷るということがない。
スープも食べるといいますね。
スープをドリンクところで今度は宗教に絡みますと、皆さん方も十二月、年末・クリスマスには、クリスチャンでもないのにクリスマスのお祭りをする。
正月には皆さん行ったかどうか知りませんけれども、神様詣でをしに、お宮さんへ参る。
そのうち三月・お彼岸にでもなればお寺へ行く、お墓参りをする。
いったいあなた方の宗教は何ですかというのはよく出てくる話です。
宗教はありませんといえば、これはまた問題だということで、何かうやむやなところがあります。
ここに「日本教」と書きましたが、日本民族はちょっと特殊な宗教感覚を持った民族であるということなんです。
ところが、皆さん方が何かせつぱ詰まったときには「きゃあ、助けて。
神様助けて」と言う。
そこで助けてと言う神様はどんな神様なのか。
いつもはお宮ざんに参らない人もたくさんおられるんじゃないかな。
その人が、せつぱ詰まると「神様助けて」と言う。
だから神様っていうのはせつぱ詰まったときに、何かこう絶対的なものにすがりたい。
その辺がひとつ宗教の大きな問題ではないかな、というふうに思うわけなっています。
四国へ行きますと白味噌仕立てに館餅を入れます。
こういうふうに各地方によって、異文化があるんだということも、ひとつ知っていただかないと、国と国との間だけの問題じゃないんです。
薩摩には薩摩の文化があり、京都には上方の文化がある。
江戸には江戸下町の文化がある。
そういう異文化がいろいろ混じり合って、あるいはいいところを取り合って、次の時代の文化ができてくる。
こういうことじゃないかなと思います。
今、お餅の話が出ましたけれども、例えば私どもは台湾に工場がございます。
台湾の駐在員に、ある時、正月にお餅を送ってやりました。
もちろん日本から送るのですから、白いお餅を送ってやる。
ところが台湾のローカルのスタッフにすると「何だこれは縁起が悪い」。
というのは台湾や中国では、白いお餅はお葬式の時にしか作らない。
常は赤いお餅なんです。
赤と白とで人の受け止め方が違う。
こういう異文化の問題もございます。
繰り返しますが、私は別に宗教学者でも何でもないとは言えませんが、日頃の疑問です。
良い悪いじゃないんです。
良い悪いじゃなしに、やはりその辺で拠りどころになるものは一体何かな、ということも考えていいんじゃないか、と思っております。
キリスト教の人は、日曜日になったら教会へ行くし、聖書も読む。
ところが多くの日本人は仏教とはいうけれども、お寺にもあまり行かない。
精々お彼岸かお盆にしか行かない。
お経も読まない。
そして正月は神道じゃないけれども、お宮さん参りをする。
こういうのをどう理解するのか。
これは他国の問題じゃなしに、日本の国の中でもこの異文化の理解というのは非常に難しい、ということが言えるんじゃないか。
私はそういうことで、この異文化理解については「今日はちょっと違いましたね」と言われても、「いっぱいあるんですよ」と。
その辺を考えていただきたいというふうに思っております。
でございます。
なぜかと言いますと、日本では仏教というのはインドや中国から入って参ったわけです。
そして日本では仏教文化が育ちました。
あちこちに立派なお寺がございます。
特に関西は京都・奈良を中心にしてたくさんあるわけです。
この仏教に対する感覚が、本当の仏教の教えと合ってるのかどうか。
昔はそういうことで取り入れてやったんですけれども、そのうちに時代と共に仏教に対するみんなの考え方が違ってきたんじゃないか、と思うわけでございます。
仏教信者といいながらお墓参りもしない。
ある人が「先祖を大事にするんです」と言うから「それじゃあ先祖の、お祖父さんの名前は、お祖父さんのお祖父さんの名前は?」と聞くと誰も知らない。
そこで「先祖って誰のことを言ってるんですか?」と尋ねると「自分の親かお祖父さん・お祖母さんレベルまでは分かるけれども、その先は分からない。
けれども先祖だ」。
何かわけは分からないけれども、先祖だということです。
こういうのが今の日本の宗教の実体ではないか。
私は宗教学者でもないし、偉そうなこので、正確なしんが、では文ルに挙げました。
正確なところはお話できません。
お話できませでは文化って一体なんだろうということでここきて、今イスラムの話を持ち出しましたけれども、イスラムの中でも相当戒律の厳しさには差がございます。
インドネシアへ行きますとだいぶ緩くなって参ります。
サウジアラビアへ行きますと、サウジアラビアには大本山であるメッカがございますので、これは非常に厳密に一日五回のお祈りをしますし、アルコールは飲みませんし、豚肉は食べませんし、あるいは服装等々「コーラン」の教えに従って、いろいろな制約がたくさんあります。
そして中東といいますと、緑がございません。
飛行機で近づきますと、一面土色の世界でございます。
もちろん国全体が砂漠ではなく、北部にはタイプと呼ばれる山地もあります。
われわれには何の娯楽もないし、また食事の時にはノン・アルコールのビアーでも飲んで、まあ「お腹の虫」をごまかすしかしようがない。
日本社会から考えますと想像を絶するような別世界、しい仏教がある。
要するになんだか知らない「日本教」がある。
こういう状況じゃないかな。
例えば欧米では、全部じゃないですが、主としてキリスト教が皆さんに信仰されておる。
中東や東南アジアに行きますとイスラム教になっておる。
こういうところでは唯一絶対の神を信仰する。
イスラムですとアラーの神を信仰する。
こういうことですね。
中国やインドやタイに行きますと仏教だと。
先ほど「仏教の場合はお寺参りもしない」と言いましたけれども、本当の仏教信者というのはお経もちゃんと読みますし、先祖の霊にも敬意を表しますし、絶対的な戒律というのがございます。
お隣の韓国へ行きましても、儒教があったり、仏教があったり、キリスト教があったりします。
日本でも昔は儒教が普及しておりました。
儒教の場合ですと絶対的な礼節というのがあります。
先祖に対する礼というのは、これは今時の日本人が理解できないほど、厳然とした礼節がございます。
そういう中で日本は礼節を忘れた儒教の考え方が残っておりますし、戒律の乏す。
といって、その男性が働いているかといいますと、何十年か前ですか、石油が出てきてからはオイル・ダラーというのがどんどん入ってきまして、非常にお金持ちになった。
そういうお金持ちになった国の中に、お金持ちとそうでない人がおるわけです。
ところがアラーの神の教えによって、お金持ちはお金のない人を救わないといかん。
こういう教えがあります。
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